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分散投資の始め方:第1回

分散投資とは?分散投資の種類やメリット・デメリット【FP監修】

分散投資 長期投資

長期投資
写真:吉田 美子

監修者

吉田 美子

Plus-プリュス- 代表
NPO法人JCPFP 理事
FPアソシエイツ&ファイナンシャルサービシズ株式会社 大阪支店長

目次

「不動産小口化」完全ガイド

これから「投資を始めてみたい!」と思われている方や、投資の世界に一歩踏み出してみたものの「やっぱりよく分からない」と感じている方にぜひ知っておいていただきたいキーワードが「分散投資」です。
連載『分散投資の始め方』第1回のこの記事では、分散投資とは何を指すのか、また、投資の種類や分散投資のメリット・デメリットについて解説します。

1. 分散投資とは?わかりやすく解説!

あらためて、分散投資とは一体どんなことを指すのか?を考えてみましょう。分散投資とは、投資先を「一つの資産クラスに集中させる」のではなく「複数の投資先(違う資産クラス)に分けること」です。値下がりによる資産価値の減少リスクが軽減される効果を期待する投資スタイルのことを意味しています。
例えば、「これからAI関連が伸びそうだ。AI開発をしているX社に資産をすべて投資しよう」と考え、所有する資産の全額をX社に投資したものの、その後X社は競合他社との競争に敗れ業績が悪化してしまった場合、その株式価値(投資した資産の価値)は大きく目減りするかも知れません。
一方、分散投資の考え方を取り入れ、「AI関連が伸びそうだから、日本のAI開発会社 Y社と、アメリカのAI会社Z社の2社に投資しよう。また、いっときの流行になりにくい農業関連の会社や海外の債券にも投資しておこう。」などと投資先を分散させておくことで、仮にどこかひとつの投資結果が悪くなってしまったとしても、そのほかの投資先でマイナス分をカバーすることができる、というのが分散投資の考え方です。

2. 分散投資の種類にはどんなものがある?

では、続いて分散投資にはどのような種類があるのか見ていきましょう。

2-1. 資産を分散する分散投資

ひとつ目は資産(お金)を分散する分散投資です。分散投資の中で最もイメージしやすい方法ではないでしょうか。ひとつの会社に絞って投資するのではなく、複数の会社に分散して投資をする。さらには企業への株式投資だけでなく、不動産、債権、その他の金融商品などへも資産を分散させる投資方法です。どんなに勢いのある企業であったとしても、たった一回の大きな不祥事や天災被害、不慮の事故などを受けて株価が暴落してしまった、といった話は日頃ニュースなどでよく見聞きしますよね。このような予期せぬ事態に見舞われてしまったとしても、分散投資をしておくことで一部の資産が影響を受けたとしても、影響を受けなかったその他の投資先(資産)で立て直し策を講じることができるのです。

2-2. 地域を分散する分散投資

ふたつ目の分散投資方法は「地域」を分散させる投資方法です。投資先となる企業や金融商品などが発行されている地域を、日本国内だけでなく、海外にも分けるという投資方法です。投資先の地域を分散することで、ひとつの地域が天災や動乱で資産に影響を及ぼすようなことが起きたとしても、別の地域で保有している投資分で大幅に資産が減少してしまうことを軽減する効果が期待できます。

2-3. 時間を分散する分散投資

最後の分散投資方法は、「時間」を分散させる投資方法です。投資をしようと考えた際に、一度に全資産を投資してしまうのではなく、今は全資産の3分の1程度を、様子を見て半年後に3分の1程度を、さらに1年後に残りの資産を、というように時間を分けて投資する方法です。特に値動きが激しい投資商品・マーケットのものに投資をする際に有効となる方法です。また、毎月コツコツと積立投資をしていく方法ですが、少額からでも運用をスタートできて、マーケットの動きに過敏にならずに投資を続けられるなど、特に若い方には効果が大きいです。

3. 分散投資のメリット・デメリット

ではここで改めて分散投資のメリットを見てみると同時に、デメリットはないのか?も解説していきます。

3-1. 分散投資のメリットとは?

まず分散投資のメリットとしては、

  • 資産減少のリスクを軽減(分散)させる効果が期待できる
  • 同じものに投資するにしても、時間をずらして投資(積立投資)をすることで相場の値動きに過敏にならなくてもよいなどが挙げられます。

ひとつ目の「リスクを軽減(分散)できるメリット」については前の項で解説してきましたね。では、ふたつ目の「値動きに過敏にならなくてもよいメリット」ですが、例えば株式投資を例に挙げて解説してみましょう。その値(株価)はマーケットで変動しており「朝、株価をチェックしてみると昨日より大きく値下がりしていた!昨日、買っちゃったのに。」などというケースは珍しいものではありません。また、反対に「買おうと思っていた株式が、高くなってしまっていた!昨日買っとけば良かった。」というケースもよくありますよね。このように値動きが大きい投資先をお考えの場合、特に初心者の方にとって、どのタイミングで投資をすればよいのか判断が困難であるかと思います。しかし、時間をずらし、複数回に分けて分散投資をすることで、結果的にそれぞれの投資金額の平均値で投資(購入)したこととなり(平均購入単価の平準化)、値動きを気にしたり、タイミングで悩まなくても良くなります。「直近で一番高い値段で一度に買っちゃった。」ということを避ける効果も期待できます。

3-2. 分散投資のデメリットとは?

では反対に、分散投資のデメリットですが、「リスクを分散させる反面、大きな利益を出し難い」ことが挙げられます。わかりやすい例で説明してみましょう。ここにAさんとBさん、お二人の方がいらっしゃいます。AさんもBさんも競馬で同じ当たり馬券を購入していました。ただし!Aさんは10,000円をその1本に絞って購入。一方、Bさんはリスク分散のために10口の様々な馬券を1,000円ずつ購入。つまり当たり馬券は1,000円分のみの購入だったので、結果、Aさんは、Bさんより10倍も利益を得たことになります。これが分散投資で「大きな利益を出し難い」イメージとなります。その他には、複数の投資先を同時に管理しなければならず、購入と売却のタイミングをそれぞれすべて見ていなければいけないという煩雑さもデメリットとして挙げられます。

4. 自分に合った金融商品はどれ?分散投資する金融商品の種類

分散投資のメリット・デメリットについて解説してきましたが、投資にあまり慣れ親しんでいない方にとって分散投資することは、投資失敗のリスクを軽減(分散)することが期待できるという点で、非常に大きなメリットになるかと思います。では、その分散投資先としてはどのような金融商品の種類があるのでしょうか。

4-1. 預金/保険商品への投資

投資のイメージとは違うと思われるかも知れませんが、資産を預金として金融機関に預ける、または保険商品を活用するという手段も運用の一種類となります。預金も保険商品も金融商品なので、それらを活用することは立派な資産運用です。

4-2. 投資信託への投資

投資信託は「ファンド」とも呼ばれています。多くの投資家(皆さん)から集めた資金を運用の専門家が株式や債券などに投資をして、その運用成果を投資額(口数)に応じて投資家へ分配する仕組みの金融商品です。因みに投資信託の価格のことを「基準価額(きじゅんかがく)」といい、取引の単位は「口(数)」です。

4-3. 債券への投資

債券は国、地方公共団体そして企業などが事業遂行のための必要な資金を借り入れるために発行する有価証券つまり借用証書のようなものです。債券の特徴は、満期(償還日)になれば投資をした資金が戻ってくる上に、定期的に利息を得ることができることです。しかし、万が一債券発行者が破たんしてしまうとあらかじめ約束されていた利息や投資した資金が期日までに支払われないというリスクもあります。更に満期(償還日)までに売却する場合は、債券の値段が変動するので注意が必要です。

4-4. 株式への投資

最もイメージしやすい金融商品は「株式」ではないでしょうか。株式とは企業の資金調達方法のひとつです。投資家から資金を集める代わりに有価証券(株式)を発行し、投資家に所有してもらいます。つまり投資家は「株主」になるわけです。株主になると、企業の業績が良い場合などは配当金を受け取れることもあります。また企業によっては、何かと話題の株主優待があったりもします。もちろん株主総会で議決権行使(議案に対する意思決定をする)をすることも出来ます。もし企業価値が高まれば所有する株式の価値も高まり、反対の場合は株式の価値が下がってしまうリスクもあります。

4-5. 不動産への投資

最後は不動産投資です。不動産への投資には、自身で土地や建物を購入し、賃貸運営することで利益を得るなどの一般的な不動産投資の他に、REIT(不動産投資信託)があります。投資家は、不動産投資法人を通じて間接的に不動産へ投資をする方法で、少額からでも投資が可能です。そして複数の投資家が不動産の所有権や共有持分などを小口に分けて購入する不動産小口化商品といったものもあります。不動産運用で得られる収益や売却時の売却益を投資家の出資額(口数)に応じて分配します。

5. 分散投資は長期運用がおすすめ!「Vシェア」の不動産小口化商品

ここまで分散投資のメリット・デメリットと、その投資先の種類について解説してきました。これから投資を始めたい方、投資初心者の方には資産が目減りするリスクを回避するために分散投資をおすすめします。その中でもおすすめしたい方法が「長期分散投資」です。短期的に売買を繰り返すような投資スタイル(投機目線)は投資経験や投資技術の高い方々と同じ目線で運用しなければならず、やはり大きなリスクがともないます。一方、長期分散投資の場合、投資後は1年、2年…と年単位で保有し、そこから上がる利子などの利益を得ていく投資スタイルです。
長期分散投資のために設計されたのが、弊社の「Vシェア」です。「Vシェア」とは、個人では購入することが難しい都心エリアの商業地にあるオフィスビルを弊社が小口化し、1口100万円単位・5口以上(最低口数は変更となる場合があります)から不動産の小口購入を実現した商品です。「Vシェア」の運用により投資家の皆様が得ることができる利益は「毎月の賃料収入の分配」と「一定期間運用後の売却代金の分配」です。もちろん、購入したオフィスビルなどの管理・運用は弊社が責任を持って実行しますので、不動産の維持管理のために何かをしなければいけないという手間は発生しません。手間を最小限に抑えつつ、長期間に渡り着実な利益を得ることを目的として設計された「Vシェア」は、長期分散投資のひとつとして有効です。

6. 最後に

今回は、分散投資とは何か?について、分散投資の種類やメリット・デメリットについて解説してきました。投資をこれから始めたい方、投資にまだ慣れ親しんでいない方にとって、分散投資による長期運用がおすすめであることをご理解いただけたかと思います。長期分散投資のためにオーダーメイドで細やかな設定をすることができる「Vシェア」について、より詳しくご覧になられたい場合は、下記ページをご参照ください。

≫ ボルテックスが考える資産運用支援とは

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写真:吉田 美子

監修者

吉田 美子よしだ よしこ

Plus-プリュス- 代表
NPO法人JCPFP 理事
FPアソシエイツ&ファイナンシャルサービシズ株式会社 大阪支店長

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日本では数少ない独立系FPとして、資産運用、相続、不動産、保険、リタイアメントプランなど年間延べ450組超のコンサルティングを実施。
キャッシュフローによる人生の可視化と正しい知識を身に付けることの重要性を女性FPの視点からお伝えしている。
Plus−プリュス−https://www.fp-plus.net/

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