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投資信託の利回りとは?利回りの目安や抑えておくべきポイント【FP監修】

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写真:村井 英一

監修者

村井 英一

ファイナンシャル・プランナー(CFP、1級FP技能士、証券アナリスト、宅地建物取引士)

目次

「不動産小口化」完全ガイド

投資信託を選ぶときの基準として利回りを目安としている方は多いでしょう。しかし、利回りをもとに投資信託を選ぶ際は、正しい知識を持っておかなければ、利回りだけにとらわれてしまい、正しい判断ができなくなってしまうことがあります。
そこでこの記事では、投資信託の利回りに関する基本知識を紹介するとともに、利回り以外に抑えておくべきポイントについても解説していきます。

1. 投資信託の利回りとは

投資信託の利回りとは、投資金額に対してどれくらいの利益が得られたのかという収益の割合をあらわすものです。まずは投資信託の利回りに関する基本知識として、知っておきたい用語や利回りの計算方法を紹介していきます。

1-1. 利回りと利率の違いは?

投資信託の利回りとは、一般的に投資金額に対する年単位の収益の割合のことを指すことが多く、この収益には分配金や売却益が含まれます。
一方で、利率は債券や預金に対して毎年受け取る利子のことを指す言葉です。そのため、利子を受け取らない投資信託では利率という言葉が使われることはありません。投資信託では分配金が出ますが、それに対する割合は「分配金利回り」といいます。

1-2. 利回りと騰落率の違いは?

投資信託を選ぶときの基準としては、利回り以外に「騰落率」というものがあります。
騰落率とは、一定の期間において投資信託の基準価額がどれくらい動いたのかをパーセンテージであらわしたもので、1カ月、3カ月、6カ月、1年、5年…など過去にどのような変化があったのかを見ることで、今後の値動きを予想するものです。
投資信託を選ぶときは、利回りと合わせて騰落率を見るようにすると、今後の動きを想定しやすくなるでしょう。

1-3. 利回りとパフォーマンスの違いは?

投資信託では運用成果のことを「パフォーマンス」といい、運用指標となるベンチマーク(東証株価指数や日経平均株価など)と比べてどうだったのか、リスクに対してどの程度の成果だったのかで評価します。
投資信託では利回りが良くてもパフォーマンスが悪いということもありますので、パフォーマンスも確認しながら総合的に判断することが大切です。

1-4. 表面利回りと実質利回りの違いは?

投資信託の利回りには、表面利回りと実質利回りがあり、2つの違いは投資にかかるコストや税金が加味されているかどうかです。
投資信託への投資で得られる収益がどれくらいなのかをシンプルに見たいなら表面利回りで判断してもよいですが、実際に投資信託を運用するとなると、収益に応じて手数料や信託報酬、税金など支払わなければならないお金も出てきます。そのため、表面利回りだけで投資信託を選んでしまうと、実際に運用した際、想定していた利回りと違うという事態が起こり得るのです。

1-5. 投資信託の利回り計算方法

投資信託の利回り(実質利回り)は、以下の計算方法で算出できます。

利回り(%)=(売買損益+分配金-販売手数料-信託財産留保額-税金)÷投資元本÷運用年数×100

投資信託の運用にかかるコストとしては、販売手数料や信託報酬、信託財産留保額があげられますが、これらの費用は投資信託の銘柄によって料率や金額が異なるため、コストが高い投資信託を選んでしまうと、想定していたよりも低い利回りとなってしまう可能性もあるため、注意が必要です。

2. 投資信託の平均利回りの目安は?

投資信託の利回りは、投資先の種類や計測する期間によって変わります。株式相場や為替相場の変動で売買損益が大きく変わり、計測期間によっては利回りがマイナスになる投資信託もあるため、一概に平均値を出すのは難しいところがあります。
売却損益を含めない分配金利回りで比較しても、3%ほどの投資信託もあれば利回り10%を超える投資信託もあります。利回りが高いということはその分リスクも高いため、リスクを抑えて安定した運用を希望する場合には、あえて高利回りの投資信託は避けるという選択も必要になります。10%以上の高い利回りの投資信託を選ぶ場合は、長期間継続的に高利回りが出ているかどうか、過去に遡って実績を確認しておくとよいでしょう。

また、投資信託の分配金は、必ずしも運用益から支払われるわけではありません。投資信託のなかには運用益ではなく運用資金から分配金を支払うことで、分配金利回りを良く見せている場合もあります。運用資金から分配金を支払うことで、見た目の利回りは良くなりますが、投資信託の純資産額は減ってしまうため、今後の運用成績悪化につながるリスクが高まります。
そのため、投資信託を選ぶときは利回りだけに着目するのではなく、その他の情報もしっかりと調べ、自分に合った銘柄を選ぶことが重要です。特に、利回りが高くても投資信託の純資産額が減っている場合は注意しましょう。

3. 投資信託で利回り以外に抑えておきたいポイント

投資信託を選ぶ場合、利回り以外で抑えておきたいポイントは以下のとおりです。

3-1. 信託報酬や手数料

いくら投資信託の分配金利回りが高くても、運用にかかる信託報酬や手数料などコストが高い投資信託の場合、実質利回りは下がってしまいます。
投資信託を選ぶ際は利回りだけでなく、どのぐらい運用コストがかかっているのかも確認するようにしましょう。

3-2. 純資産総額の大きさ

投資信託の純資産総額は、最低でも10億円程度必要だと言われています。純資産総額が大きいファンドはそれだけ多くの投資家が投資する人気ファンドであり、効率的な運用ができることから運用コストも低い傾向にあります。
また、純資産総額が減少している場合は、運用資金から分配金を切り崩しているファンドや解約する投資家が多いファンドという可能性があるため、純資産総額の大きさだけでなく増減も確認するようにしましょう。

3-3. 運用成績や値動きの幅

投資信託を選ぶ際は、過去の運用レポートから運用成績(騰落率・利回り)や値動きの幅を見ることも大切です。過去の運用成績はあくまでも過去のものであるため、今後の運用を保証するものではありませんが、値動きの幅が大きければそれだけリスクの高いファンドであることが分かります。
リスクを避けて安定した運用がしたいのか、ハイリスク・ハイリターンの運用がしたいのかなど、自分の希望に合ったファンドを選ぶ際の目安にしましょう。

4. 最後に

今回は投資信託の利回りについて解説してきました。投資信託に限らず資産運用商品を選ぶときの基準として重視される利回りですが、利回りだけに着目して選ぶことはあまりおすすめできません。利回りだけにとらわれてしまうと、隠れたリスクが見えなくなってしまうことがあるため、資産運用商品を選ぶ際は、利回りもひとつの基準としつつ、総合的に検討して選ぶことが大切です。

また、できるだけリスクを抑えて安定した資産運用がしたいという場合は、複数の運用商品を組み合わせて資産運用する分散投資もおすすめです。複数の商品に分けて投資をすることで、たとえ投資信託が値下がりしても、ほかの商品が値上がりする場合があるため、リスクを抑えることができ、結果的に安定運用につながるのです。

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写真:村井 英一

監修者

村井 英一むらい えいいち

ファイナンシャル・プランナー(CFP、1級FP技能士、証券アナリスト、宅地建物取引士)

プロフィール
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1965年生まれ。大手証券会社で法人営業、個人営業、投資相談業務を担当する。2004年にファイナンシャル・プランナーとして独立後は、相談者の立場にたった顧客本位のコンサルタントを行う。特に、資産運用、住宅ローン、年金問題、ライフプランニングなどを得意分野とする。
家計の診断・相談室https://kakeinoshindan.com/

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