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レバレッジ効果とは?仕組みと活用法・リスク回避のポイントを解説

不動産投資 不動産投資の初心者向け

不動産投資の初心者向け
写真:村井 英一

監修者

村井 英一

ファイナンシャル・プランナー(CFP、1級FP技能士、証券アナリスト、宅地建物取引士)

目次

「不動産小口化」完全ガイド

投資において、レバレッジ効果とは少ない自己資金で大きなリターンを狙うことを指します。レバレッジ効果を有効に活用すると、資産形成を加速させることが期待できます。一方で、レバレッジ効果にはリスクも存在するため、仕組みを正しく理解することが不可欠です。

本記事では、レバレッジ効果の定義やメリット・デメリット、投資における活用方法、リスクを抑えるポイントを詳しく解説します。レバレッジ効果を理解し、ご自身の状況に適した資産運用方法を選びましょう。

レバレッジ効果とは?基本を分かりやすく解説

レバレッジ効果を理解することは、効率的な資産運用を目指すうえで重要です。ここでは、レバレッジ効果の定義と、投資においてレバレッジ効果が生まれる仕組みについて解説します。

レバレッジ効果の定義

レバレッジ効果とは、日本語で「てこの原理」を意味します。小さな力で大きな物を動かす「てこ」のように、少ない自己資金で大きな金額の取引をしたり、より大きなリターンを目指したりする考え方です。

資産運用の効率を高める仕組みとして用いられ、たとえば、FXや不動産投資などの投資手法に応用されています。

投資でレバレッジ効果が生まれる仕組み

投資におけるレバレッジ効果は、主に他人資本の活用によって得られます。

たとえば、金融機関からの融資や証券会社の信用取引を利用する方法があります。これらの仕組みを活用すると、自己資金だけでは購入できない規模の不動産や金融商品などに投資することが可能になります。

手元の自己資金に対して何倍もの金額を運用し、資金効率を高めるのがレバレッジの基本的な考え方です。ただし、利益を拡大できる可能性がある一方で損失のリスクも高くなるため、慎重な判断が求められます。

レバレッジ効果を活用できる投資方法

レバレッジ効果は、さまざまな投資方法で活用できます。ここでは、代表的な3つの投資方法について、それぞれにおけるレバレッジ効果を解説します。

  • FX
  • 株式信用取引
  • 不動産投資

FX

FX(外国為替証拠金取引)は、レバレッジ効果を活用できる代表的な投資方法のひとつです。FXでは、取引会社に証拠金を預け入れることで、その証拠金の何倍もの金額の外貨を取引できます。日本の個人向けFX取引では、最大25倍のレバレッジをかけることが可能です。

少額の資金で大きな利益を狙える可能性がある一方で、損失も大きくなるリスクがあることを理解しておく必要があります。

株式信用取引

株式信用取引も、レバレッジ効果を活用できる投資方法です。信用取引とは、証券会社に委託保証金を預けることで、資金や株式を借りて売買をおこなう取引のことです。委託保証金の約3.3倍までの金額の株式取引が可能です。

たとえば、100万円の委託保証金で、最大約330万円分の株式を購入できます。通常の現物取引では自己資金の範囲内でしか株式を購入できませんが、信用取引を利用することで、より大きな金額の取引ができ、株価が上昇した際の利益も大きくなる可能性があります。

ただし、株価が下落した場合には、損失もその分大きくなるため、リスク管理が重要です。

不動産投資

不動産投資は、金融機関からの融資を利用することでレバレッジ効果を期待できる投資方法です。物件価格の一部を自己資金で用意し、残りをローンで賄うことにより、少ない自己資金で高額な不動産の取得・運用ができます。

不動産投資ではレバレッジがどのように活用されるのか?

不動産投資でローンを利用し、レバレッジ効果を活用した場合、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。ここでは、レバレッジ効果を活用した場合としなかった場合を比較してみましょう。

以下の表は、自己資金1,000万円、物件の利回り5%(税金や諸経費は考慮せず)という条件下で、レバレッジ効果の有無による年間の家賃収入の違いを示したものです。

条件 レバレッジ効果なし レバレッジ効果あり
自己資金 1,000万円 1,000万円
借入金 0円 4,000万円
購入物件価格 1,000万円 5,000万円
物件利回り 5% 5%
年間家賃収入の目安 50万円 250万円

※上記はあくまで簡易的なシミュレーションであり、実際の投資結果を保証するものではありません。

レバレッジ効果を活用しない場合、自己資金1,000万円で購入できる物件の年間家賃収入は50万円です。一方、レバレッジ効果を活用し、自己資金1,000万円に加えて4,000万円の融資を受け、5,000万円の物件を購入した場合、年間の家賃収入は250万円です。

このように、融資をうまく活用することで、自己資金に対する収益性を高めることが不動産投資におけるレバレッジ効果の考え方です。

不動産投資におけるレバレッジ効果のメリット

不動産投資におけるレバレッジ効果のメリットを理解すると、より効率的な資産運用をおこなえるようになるでしょう。ここでは、代表的な3つのメリットについて解説します。

  • 自己資金以上の価格の物件に投資できる
  • ポートフォリオを多様化しやすい
  • 早期の資産形成が可能になる

自己資金以上の価格の物件に投資できる

不動産投資におけるレバレッジ効果のメリットは、自己資金よりも大きな価格の物件に投資できる点です。

たとえば、数千万円の物件であっても、物件価格の一部をローンで調達できれば、自己資金の額を抑えて購入できるケースもあります。これにより、自己資金だけでは手の届かない価格帯の物件も投資対象となり、より大きな家賃収入や売却益を狙うことができます。

ほかの金融商品ではなかなか得られない不動産投資特有のメリットといえるでしょう。

ポートフォリオを多様化しやすい

レバレッジ効果を活用することで、ポートフォリオを多様化しやすくなるメリットもあります。ポートフォリオの多様化とは、投資対象を複数の種類や地域に分散させることで、リスクを軽減し、安定した収益を目指す考え方です。

自己資金のみで投資する場合、購入できる物件の数や種類は限られてしまいます。しかし、融資を利用してレバレッジをかければ、自己資金の額は同じでもエリアや種類が異なる物件を組み合わせた投資が可能になります。

たとえば、都心部のワンルームマンションと地方のファミリー向けアパートに分散投資するといった戦略も立てやすくなります。特定の物件やエリアの景気変動によるリスクを抑え、より安定した資産運用を目指すことができます。

早期の資産形成が可能になる

レバレッジ効果によって、早期の資産形成が可能になる点もメリットです。自己資金だけで不動産投資しようとすると、まとまった資金を貯めるまでに時間がかかり、投資を開始するタイミングが遅れてしまうことがあります。

しかし、融資を利用すれば、比較的早い段階から不動産投資を始められます。早期に投資を開始することで、家賃収入を得られる期間が長くなり、複利効果も期待できます。

また、不動産価格や金利が低い時期に、有利な条件で物件を取得できるチャンスを逃さずに済む可能性もあります。時間を味方につけて資産を増やしていくうえで、レバレッジ効果は有効な手段といえるでしょう。

レバレッジ効果のデメリット「逆レバレッジ」とは?発生するケースと対策

レバレッジ効果は大きなリターンをもたらす可能性がある一方で、デメリットも存在します。特に注意したいのが「逆レバレッジ」と呼ばれる状態です。

逆レバレッジとは、レバレッジをかけていることが原因で損失が生まれることです。不動産投資においては、借り入れをした状態で収益性が悪化し、想定していた利回り(投資の収益率)が融資金利を下回ってしまう状態などが考えられます。

ここでは、逆レバレッジが発生するケースと、その対策を解説します。

  • 借入金利の上昇によるキャッシュフロー悪化
  • 空室・家賃下落などによる利回りの低下

借入金利の上昇によるキャッシュフロー悪化

逆レバレッジが発生する代表的なケースとして、借入金利の上昇があげられます。不動産投資ローンを変動金利型で借りている場合、市場金利が上昇すると、ローンの返済額も増加します。

家賃収入が一定の状況で返済額だけが増加すると、キャッシュフローが悪化します。さらには家賃収入でローン返済を賄いきれなくなる可能性もあります。これが逆レバレッジの状態です。特に、借入金の割合が高いほど、金利上昇の影響は大きくなります。

対策:低金利融資でイールドギャップを確保する

金利上昇リスクへの対策として重要なのが、イールドギャップを意識することです。イールドギャップとは、物件の利回りとローン金利の差のことです。物件の利回りが高くても、ローン金利が高ければ利益は出にくくなります。つまり、イールドギャップが大きいほど、投資効率がよいといえます。

融資を受ける際には、できるだけ低い金利で借りられるように、複数の金融機関を比較検討することが大切です。また、定期的に返済計画を見直し、より低金利の融資へ借り換えを検討することもひとつの対策です。

空室・家賃下落などによる利回りの低下

逆レバレッジは、空室の発生や家賃の下落によって物件の利回りが低下した場合にも発生する可能性があります。入居者が見つからずに空室期間が長引いたり、周辺物件との競争により家賃を下げざるを得なくなったりすると、当初想定していた利回りを下回るかもしれません。

ローンの返済額は一定であるため、家賃収入が減少するとキャッシュフローが悪化し、ローン返済が困難になるリスクが高まります。特に、物件の利回りがローン金利を下回ってしまうと、運用すればするほど損失が拡大する状態に陥る恐れがあります。

対策:収益の安定性が見込める物件を選定する

空室リスクや家賃下落リスクへの対策として重要なのは、収益の安定性が見込める物件を選定することです。賃貸需要の高いエリアや、駅から近く生活利便施設が充実しているといった好立地の物件を選ぶことが基本です。

また、建物の管理状態がよいか、入居者層に適した設備や間取りであるかどうかなども重要なポイントです。市場調査を十分におこない、将来にわたって家賃収入が期待できる物件を見極めることが、逆レバレッジを回避するために不可欠です。

ローン以外でも得られるレバレッジ効果とは

不動産投資におけるレバレッジ効果というと、一般的にはローンを利用することを指しますが、ローン以外にもレバレッジ効果を得る方法があります。ここでは、資金効率を高めるレバレッジと、専門家の知見を活用するレバレッジについて解説します。

少額資金で大規模物件を保有できる資金効率のレバレッジ

ローン利用以外のレバレッジ方法のひとつに、不動産小口化商品などを活用した「資金効率のレバレッジ」があります。不動産小口化商品とは、特定の不動産を複数の投資家で共同購入する仕組みの商品です。

一口数十万円から数百万円程度の少額から投資でき、個人では手の届きにくい大規模商業施設などの高額物件にも投資が可能です。個人では購入できない規模の物件の収益性を、少ない資金で享受できるという点で、資金効率のレバレッジが効いているといえます。

不動産小口化商品ではローンを利用しないため、金利変動リスクや返済リスクを負うことなく、大規模物件の投資家の一人となることができます。

プロの知見を活かす知識と時間のレバレッジ

ローン以外で得られるもうひとつのレバレッジ効果として、「知識と時間のレバレッジ」もあります。不動産投資の専門家である不動産会社や管理会社などの知見やノウハウ、時間といったリソースを活用することを指します。

不動産投資を成功させるためには、物件選定や物件管理などにおいて、幅広い専門知識と多くの時間が必要です。自分一人ですべてをおこなうのは大変ですが、専門家のサポートを受けることで、効率的に進められます。

たとえば、優良物件の情報提供を受けたり、煩雑な管理業務を委託できます。自身の知識や時間が不足していても、プロの力を借りてレバレッジを効かせれば、よりよい投資成果を目指せます。

不動産小口化商品「Vシェア」でローンリスクなしのレバレッジを期待できる

ここまで、ローンを活用したレバレッジ効果や、そのデメリットについて解説してきました。ここでは、ローンリスクを抑えつつ、不動産投資のメリットを享受しやすい選択肢として、ボルテックスが提供する不動産小口化商品「Vシェア」をご紹介します。「Vシェア」でどのようなレバレッジ効果が期待できるのか、具体的に見ていきましょう。

  • 高額な都心のオフィスビルを保有するスケールメリット
  • ローンを借りないから逆レバレッジのリスクを抑えられる
  • 自分一人では得られないプロのノウハウを活用できる

高額な都心のオフィスビルを保有するスケールメリット

「Vシェア」の大きな特徴は、投資対象が都心のプライムエリアに建つオフィスビルである点です。通常、このような好条件の物件は取得価格が数億円から数百億円規模となり、個人投資家が購入することは難しいのが現状です。

しかし、「Vシェア」では、こうしたオフィスビルを小口化し、1口100万円・最低5口(500万円)から提供しています。これにより、従来は一部の富裕層しか購入できなかった都心の高額なオフィスビルに投資でき、そのスケールメリットを享受できます。

少ない自己資金で、大規模かつ良質な不動産が生み出す収益を得られることは、「Vシェア」ならではのレバレッジ効果といえるでしょう。

ローンを借りないから逆レバレッジのリスクを抑えられる

「Vシェア」は、投資家自身がローンを組む必要がないため、金利上昇による返済額増加や、それにともなう逆レバレッジのリスクを直接的に負うことがありません。不動産投資においてローン返済のプレッシャーがない点は、投資初心者やリスクを抑えたい方にとって大きなメリットのひとつです。

ローン返済という固定的な支出がない分、キャッシュフローの安定性は高まりやすいといえます。借入金に頼らずに、都心の不動産からの安定的な収益を目指せるのは、「Vシェア」の特長です。

自分一人では得られないプロのノウハウを活用できる

「Vシェア」では、物件の選定から取得、管理、運用に至るまで、不動産のプロであるボルテックスが一貫しておこないます。個人で不動産投資をおこなう場合、優良物件を見極める目利きや、適切な管理運営、法務・税務に関する専門知識など、多岐にわたるノウハウが必要です。

「Vシェア」なら、これらの業務をボルテックスに任せることができます。手間をかけることなく、専門家による質の高い運用のもとで資産形成を目指せる点は、「Vシェア」の大きな強みです。

レバレッジ効果で自己資金以上の規模への投資も可能に

レバレッジ効果とは、少ない自己資金で大きなリターンを目指す投資手法のことです。不動産投資においては、ローンを活用することで自己資金以上の規模の物件に投資できる一方、金利上昇や空室による逆レバレッジのリスクがともないます。

ボルテックスが提供する「Vシェア」は、従来なら個人では投資が難しい都心のオフィスビルに、1口100万円・最低5口(最低口数は物件により異なる場合があります)から投資できる商品です。借り入れによるリスクをともなわず、プロの運用ノウハウも活用できます。リスクを抑えながら、効率よく資産形成をおこないたい方は「Vシェア」をぜひご検討ください。

※不動産投資には元本保証がなく、市場環境や運営状況によって損失が生じる可能性があります。

  • 本記事に記載された情報は、最終更新日時点のものです。掲載されている情報は、予告なく変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
  • 本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、弊社では何ら責任を負うものではありません。資産運用・投資・税制等については、各記事の分野の専門家にお問い合わせください。
  • 期待どおりの税務上の効果が得られない可能性があります。
  • 評価額は物件により異なります。
  • 税制改正、その他税務的取り扱いの変更により効果が変動する場合があります。
  • 税務の取り扱いについては、個別具体的な事情に応じて適用が異なる可能性がありますので、税理士等の専門家にご相談ください。
写真:村井 英一

監修者

村井 英一むらい えいいち

ファイナンシャル・プランナー(CFP、1級FP技能士、証券アナリスト、宅地建物取引士)

プロフィール
掲載記事

1965年生まれ。大手証券会社で法人営業、個人営業、投資相談業務を担当する。2004年にファイナンシャル・プランナーとして独立後は、相談者の立場にたった顧客本位のコンサルタントを行う。特に、資産運用、住宅ローン、年金問題、ライフプランニングなどを得意分野とする。
家計の診断・相談室https://kakeinoshindan.com/

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