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安定した資産運用を目指す方法として、多くの人に注目されているのが長期投資です。
長期投資は、比較的リスクを抑えながら資産を増やすことが期待できるため、初心者にも取り組みやすい投資スタイルです。ただし、成功の鍵は長期投資の特性を理解し、その特性に合った戦略を立てることにあります。
今回の記事では、これから長期投資を始めようと考えている方に、初心者でも取り組みやすい投資方法として「投資信託」、「REIT(リート)」、「不動産小口化商品」の3つをご紹介します。
また、長期投資のメリットやデメリット、成功させるためのポイントについても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1.長期投資のメリット・デメリット
長期投資には短期投資とは異なるメリットがあります。長期投資にどのような特徴があるか理解するために、メリットとデメリットを把握しておきましょう。
長期投資のメリット
長期投資には以下のようなメリットがあります。
- 長期になるほど収益が安定しやすい
- 複利効果を得やすい
- 手数料などの運用コストを抑えられる
長期投資は、短期的な市場の変動に左右されにくく、時間をかけて資産価値が増加する可能性があるため、収益が安定しやすいと言われています。これは、経済の成長や企業の業績向上に伴い、資産価値が徐々に積み上がる仕組みが働くからです。
大きな落ち込みがあった場合でも数年かけて元の状態に戻るケースがあることから、一時の価格変動に影響されにくい傾向があります。
タイミングを分けて投資をするなどリスク管理がしやすく、日々の値動きに振り回されないため、初心者でも安心して運用できるでしょう。
長期投資のデメリット
その一方で、長期投資にはこのようなデメリットもあります。
- 利益を得るまでに時間がかかる
- 長期商品ほど将来の予測が難しい
- 失敗したときの時間と資金のロスが大きい
長期投資の日ごとの利益はわずかなため、すぐには効果が分かりにくく、運用方法に迷いが生じる場合もあるでしょう。
資産運用では将来の予測は難しいものですが、長期となるとさらに予測の難易度が上がり、期待していたほど値が伸びない可能性もあります。その場合、投資期間が長いゆえに時間と資金のロスが大きくなるという点を覚えておきましょう。
2.長期投資を成功させるポイント
長期投資は特徴を押さえたうえで投資方法を決めることが収益性を高める助けになります。そこで長期投資を成功させる5つのポイントをご紹介します。
投資の目的と期限を明確にする
なぜ投資を始めたいのか、いつ収益が必要なのかを明確にしておきましょう。投資は種類によって得られるリターンの大きさやタイミングが異なります。「何のために」「いつまでに」「いくら貯めるのか」を決めることで適切な投資先を選べます。
少額の商品から始める
初心者は少額から始めるのがベターです。初めての投資で資金をまとめて投入すると、一度に失ってしまう可能性があります。まずは少額の投資で金融商品の知識を身に着けることが大切です。
分散投資をする
投資は異なる分野・地域・時間に分散して行い、リスクを抑えるのが基本です。長期投資は失敗したときの時間・資金ロスが大きいため、リスクコントロールが欠かせません。動きが違う投資先に振り分けると、市場変動の影響を抑えやすくなるでしょう。
投資商品や投資先の勉強をする
投資を始める際はその投資商品についてきちんと調べることをおすすめします。金融商品によってリスクやリターンは大きく異なります。目的に合う商品か、自分に運用できる仕組みかを判断するためにも、よくある失敗例や成功のポイントなど基礎知識を身に着けましょう。
信頼できる担当者を見つける
投資する商品を扱う担当者が信頼できる人物や企業であることは、投資を成功させるうえでとても重要です。
事業者に言われるままに決めていると、無理なローンや目的にそぐわない商品の購入をしてしまう可能性もゼロではありません。事業者や投資先の倒産で失敗するケースもあるため、信頼できるが見極めてから投資を始めましょう。
3.初心者が長期投資するなら?おすすめの投資方法3選
投資にはさまざまな種類があるため、初心者かつ長期投資に向いている方法を選ぶ必要があります。長期投資を成功させるポイントを踏まえ、おすすめの投資方法を3つご紹介します。
投資信託
投資信託は投資家から集めたお金を専門家が運用し、その成果を還元する商品です。分散投資や積立投資と相性がよく、長期投資にも向いているでしょう。少額から毎月コツコツと資産を増やしたい方にもおすすめです。ただし、運用成績は市場状況や運用方針によって異なるため、商品の選定には慎重な検討が必要です。
REIT(リート)
REITは、複数の投資家から集めた資金を用いて不動産へ投資する仕組みです。実物の不動産を保有する場合と比べ、少額で投資が可能なため、資金面でのハードルが低い点が特徴です。分配利回りが高い商品が多い一方で、価格の変動が大きくなる場合もあり、リスク管理が重要です。投資対象が不動産であるため、インフレ時には資産の価値を守る可能性があります。
不動産小口化商品
不動産小口化商品では、1つの不動産物件を小口化して複数の投資家に販売する仕組みです。一口数万円~数百万円から投資が可能で、さまざまなエリアや種類の物件に投資できる点が特徴です。この仕組みにより、個人では難しいリスクの分散も実現できます。さらに、物件の管理や運用は事業者に任せる形となるため、手間をかけずに投資を始められる点で初心者にも適しています。物件の選定や契約内容については、投資期間や運用方針を十分に確認した上で判断することが重要です。
4.長期投資はライフイベントを考慮して選ぶことが大切
長期投資を計画する際は、ライフプランとともに考えるようにしましょう。10年以上の長期投資は運用期間の途中で、結婚や子供の教育、引っ越し、財産相続などライフイベントが発生する可能性があります。
数年以内に必要な資金は残しているか、また資金が突然必要になった際に途中解約で対応できるか確認しておきましょう。ひいては相続がしやすい商品なのかなど先々までよく検討して投資することが大切です。
5.まとめ
長期投資は、日々の値動きに一喜一憂する必要がないため収益が安定しやすく初心者にもおすすめです。ただし利益を実感できるまでに時間がかかり、失敗した際の時間ロスが大きいという面もあります。
成功させるには、投資の目的・期間を明確にしたうえで、少額の商品で始めるのが良いでしょう。投資信託、REITのほか、リスク分散しやすい不動産小口化商品は長期投資としておすすめです。10年後、20年後のライフプランと合わせて投資先を選びましょう。
分散投資には不動産投資を組み込むことでリスクを軽減できる場合があります。近年は少額から投資が可能な不動産小口化商品や不動産クラウドファンディングなどの商品が増えているため、分散投資がしやすくなっています。
また、ボルテックスでは不動産小口化商品「Vシェア」を展開しています。「Vシェア」は、個人では購入が難しい都心のプライムエリアにあるオフィスビルを500万円(1口100万円単位・5口以上)から投資が可能です。
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