TOKYO街COLORS VORTのある街-南青山編-

VORT 

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港区の西端にあり、渋谷や原宿、六本木に囲まれた南青山エリアはファッション、アートが息づく洗練された街です。感度の高いビジネスパーソンやクリエイターが最新のトレンド、情報を求めて訪れる文化の集積地は五感を刺激する発見にあふれています。

東京オリンピックを契機に流行を牽引する街へと変貌

東京メトロの銀座線・半蔵門線・千代田線の3路線が乗り入れる「表参道駅」。その真上を走る「青山通り(国道246号)」の北側に「北青山」、南側に「南青山」が広がっています。青山という地名は、江戸時代にこの地が徳川家重臣・青山家の敷地だったことに由来します。

明治時代には青山練兵場や青山師範学校(当時)などが建てられ、華族・高級官吏の邸宅も並ぶ閑静な住宅街でした。国立競技場や明治神宮野球場がある「明治神宮外苑」は青山練兵場の、日本初の公営墓地の一つ「青山霊園」は青山家下屋敷の跡地につくられたものです。青山霊園には大久保利通や乃木希典、志賀直哉といった著名人のほか、忠犬ハチ公のお墓があることでも知られています。

南青山が大きく様変わりしたのは、1964(昭和39)年の東京オリンピックがきっかけです。国立競技場をメイン会場とするため青山通りが拡幅され、通り沿いにはオフィスビルが次々に建設されました。その一角に当時大流行していたファッションブランドのVANが本社を構えると、南青山に最先端の店舗が集まるように。現在、青山通りにはポルシェやボルボなど高級車のショールームが立ち並び、「表参道交差点」から延びる「みゆき通り」はバレンシアガやイッセイミヤケなどのブランドショップが立ち並ぶ“ファッションストリート”としてにぎわっています。また、交差点の反対側では全国的にも有名な「表参道のケヤキ並木」が四季折々の美しい表情で迎えてくれます。

感性が磨かれる多彩な文化の発信拠点

みゆき通りの南側を並行して走る「骨董通り(高樹町通り)」は眼鏡や靴の専門店が点在する、おしゃれな大人が訪れるストリート。かつて多くの骨董店が軒を連ねていたことが通りの名の由来ですが、ここに骨董店が集まったのは東洋の古美術品を蒐集・展示する「根津美術館」が1941(昭和16)年に開館したことから。「鉄道王」と呼ばれた実業家・初代根津嘉一郎の邸宅を改装した美術館で、現在の本館は建築家・隈研吾氏の設計。敷地内には緑豊かな日本庭園が広がり、都心とは思えない静謐(せいひつ)な時が流れています。

根津美術館を起点にアート巡りが楽しめるのも南青山の魅力です。「岡本太郎記念館」は芸術家・岡本太郎の自宅兼アトリエをそのまま利用した美術館で、庭のオブジェがひときわ目を引いています。洋菓子メーカーのヨックモックが運営する「ヨックモックミュージアム」は、パブロ・ピカソのセラミック作品を多数収蔵。いずれもカフェを併設しているので、鑑賞後はその余韻に浸りながらゆったりと過ごせます。あるいは名門ジャズ・クラブ「ブルーノート東京」で世界的なプレーヤーの演奏に身をゆだねるのも一興です。

著名な建築家が手がけた建物も点在しています。青山通り沿いに立つ「スパイラル」は、建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞を受賞した槇文彦の設計。ワコールが「文化の事業化」を目指して1985(昭和60)年オープンした複合文化施設で、さまざまな展示会・イベントが開催されています。根津美術館近くの複合施設「ラ コレッツィオーネ」は同じくプリツカー賞受賞者の安藤忠雄氏が、みゆき通りの「プラダ青山店」は北京オリンピックのメインスタジアム「鳥の巣」を設計したスイスの建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンが手がけており、建築巡りをする人も少なくありません。

忘れてはいけないのがグルメです。南青山には世界も注目するイノベーティブレストラン「NARISAWA(ナリサワ)」をはじめ、日本料理「伯雲」、モダンフレンチ「マージ」などミシュランの星を獲得した名店が点在しています。ランチやブランチなら「青山フラワーマーケットティーハウス」や「ニコライ バーグマン ノム」といったフラワーショップが運営するカフェで、色鮮やかな花々に包まれながら、心地よい空間で食事をするのもおすすめです。

青山通りの再開発で多様な人がつながる場所へ

2度の東京オリンピックを終えた今、明治神宮外苑の再開発に追随するように青山通り沿いで“コミュニケーションが深まる街づくり”が行われています。東京メトロ銀座線・半蔵門線と都営大江戸線が通る「青山一丁目駅」直結の新青山ビル、通称「青山ツイン」は共用部をリニューアル。20以上の飲食店が集まる地下1階の店舗街などが一新され、2階にはテナント就業者専用ラウンジが設けられました。その向かいの「旧ホンダ青山本社ビル」は2025年に休館し、ホンダと三井不動産レジデンシャルが共同で建て替え計画を進めています。

2024年に竣工して話題になったのが「ポーラ青山ビルディング」です。アート・文化・教育の共存を掲げた複合型オフィスビルで、スタートアップ企業を支援するインキュベーションスペース、多目的ホール、子育て施設などを設置。現代アートの展示に加え、モダニズム建築の傑作とうたわれる建築家・土浦亀城の自邸も移築されており、新しい交流の場となっています。また、2026年2月には地上38階地下1階建の複合ビル「表参道グリッドタワー」が開業。オフィス、店舗、賃貸住宅のほか、日本初進出のロンドン発のクリエイティブ業界向け会員制クラブ「ソーホーハウス東京」が4フロアを展開しています。

さらに、南青山2丁目では区民協働スペースや防災備蓄倉庫、介護施設などから成る複合施設を建設する「南青山二丁目公共施設整備計画」が、北青山3丁目では地上38階地下2階建ての複合ビルを中心とした「北青山三丁目地区市街地再開発事業」(2029年竣工予定)が進行中。そして「VORT」もまた、文化と人が交流する南青山での展開を進め、街の発展の一角を担っています。

[編集]株式会社ボルテックス コーポレートコミュニケーション部
[制作協力]株式会社東洋経済新報社

著名人のお墓が点在する「青山墓地」
流行の拠点「表参道交差点」
ブランドショップが立ち並ぶ「みゆき通り」
静かにたたずむ「根津美術館」
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