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TOKYO街COLORS VORTのある街-新宿編-

VORT 
地名に関わる内藤家の屋敷跡に広がる「新宿御苑」とビル群

目次

乗降客数世界一の新宿駅を中心とした新宿エリアは、日本屈指の繁華街に超高層ビル群、広大な庭園からなり、多様な人と文化が交わる多面性が魅力です。また、駅西口では官民連携の大規模再開発を展開。さらなる発展に国内外から期待を集めています。

新宿駅の発展とともに文化が育まれてきた商業地

JRをはじめ東京メトロ、都営地下鉄、小田急電鉄、京王電鉄など10を超える路線が乗り入れ、2018年には1日の平均乗降客数が世界最多の約359万人と、ギネス世界記録に認定された新宿駅。新宿エリアはまさに、この“世界一の駅”とともに発展しました。

新宿エリアの歴史は江戸時代の1698 (元禄11)年、甲州街道沿いのこの地に宿場町(宿駅)が設けられたことに始まります。徳川家譜代の家臣・内藤家が、家康より下賜された土地の一部を返上してつくられた新しい宿場町だったことから「内藤新宿」と名づけられました。内藤新宿は、日本橋を起点とする五街道最初の宿場町「江戸四宿」の一つとして人や物資が集い、大いに栄えたといわれています。

明治に入って宿駅制度が廃止されると町は荒廃しましたが、1885(明治18)年に内藤新宿駅(後のJR新宿駅)が開業。当初は貨物輸送が中心だったものの、1915(大正4)年には京王電鉄も開通し、徐々に活気を取り戻しました。果物専門店「新宿高野」や食品製造・販売店「新宿中村屋」は明治期からのれんを掲げる老舗です。

さらに1923(大正12)年の関東大震災後は被害が比較的少なかった新宿エリアに移住者が急増。1927(昭和2)年には小田急電鉄が開通し、「三越 新宿店(現・ビックカメラ 新宿東口店)」や「伊勢丹 新宿店」、「紀伊國屋書店 新宿本店」も開業して商業地が形成されました。なお、内藤家の屋敷跡には明治維新後、農作物や園芸植物の栽培試験場を経て皇室庭園「新宿御苑」が造成。1949 (昭和24)年には一般開放され、約18万坪の広大な敷地に桜やバラなど四季折々の植物が彩る、都民や観光客の憩いの空間となっています。

戦後の副都心計画で日本随一の摩天楼が誕生

新宿エリアが現在の形になったのは、戦後の復興期のことです。東洋一の繁華街と称される歌舞伎町もその一つ。戦前は住宅街でしたが、戦災からの復興にあたって繁華街に造り替えられました。そのシンボル的存在だった新宿コマ劇場は現在、映画館やホテル、飲食施設が入る複合施設「新宿東宝ビル」に生まれ変わっています。また、今年の4月にはホテルや映画館、劇場等からなる高さ約225mの「東急歌舞伎町タワー」も完成。多種多様な人でにぎわうダイバーシティーの街です。

新宿駅の東側、新宿3丁目にある1897(明治30)年創業の寄席「新宿末廣亭」が建て直されたのも、戦後まもなくのことです。木造の寄席の周囲には三島由紀夫や黒澤明などの文化人が愛した「どん底」、松田優作などの役者が通った「池林房(ちりんぼう)」といった昭和の名酒場も点在し、郷愁を誘います。また、戦後の闇市を端緒とする「新宿ゴールデン街」や「新宿西口思い出横丁」は今や訪日外国人にも人気の飲食店街です。

町が活気づくにしたがってJRの路線が増え、西武新宿線が延伸されたほか、東京メトロ丸ノ内線、都営地下鉄新宿線も開業、神奈川や埼玉、千葉などからのアクセスも向上しました。新宿駅は1966(昭和41)年から現在にいたるまで乗降客数日本一を記録し続けています。その後、新宿三丁目駅を通る東京メトロ副都心線も開通しています。

一方、新宿駅の西口には淀橋浄水場 がありましたが、1960(昭和35)年に新宿副都心計画が決定したことで浄水場を郊外に移転して大規模開発が開始されました。駅前に「小田急百貨店本館(後述の再開発のため解体中)」や「京王百貨店」が建てられたほか、浄水場跡地には1971(昭和46)年開業の「京王プラザホテル」を皮切りに「新宿三井ビルディング「」新宿住友ビル」などが次々に竣工、日本随一の高層ビル群が誕生しました。

そして1991(平成3)年には建築家・丹下健三設計の「東京都庁舎」が開庁。続いて都営地下鉄大江戸線も開通し、新宿は都政の中心地となったのです。

その西新宿で楽しみたいのが夜景です。都庁の第一本庁舎は高さ243mと新宿のビルで最も高く、展望室からは東京の景色を一望できます。また、「新宿野村ビル」の50階には展望ロビーと飲食店があり、夜景を眺めながらの食事もおすすめです。

次世代ターミナルを目指し大規模再開発が進行中

21世紀に入っても世界一の駅の発展はとどまることを知りません。駅の南口では甲州街道が走る新宿跨線橋が老朽化にともなって架け替えられ、2016年に日本最大規模のバスターミナル「バスタ新宿」と高層ビル「JR新宿ミライナタワー」が誕生しました。

さらに、東京都と新宿区が鉄道会社などとともに新宿駅周辺の活性化を検討し、2018年に「新宿グランドターミナル構想」を公表。官民が一体となった二つの大規模な再開発が始まりました。

まず2022年に小田急電鉄、東京地下鉄、東急不動産が「新宿駅西口地区開発計画」に着手。小田急百貨店や「新宿ミロード」などを解体し、オフィスや商業施設が入る地上48階地下5階建ての高層ビルを建設する計画で、2029年度の完成を目指しています。もう一方の開発「新宿駅西南口地区」は東日本旅客鉄道と京王電鉄が担当。2023年からJR新宿ビルなどの解体工事が始まり、跡地に地上37階地下6階建ての高層ビルが2028年度竣工予定です。さらに京王百貨店と「ルミネ新宿 ルミネ1」も2040年代には大型複合施設へと生まれ変わる計画です。

このほか、地上23階地下4階建てのビルにオフィスや店舗が入る「(仮称)西新宿一丁目地区プロジェクト」も2025年に完成予定です。

新宿グランドターミナル構想では、線路上空に西口と東口をつなぐデッキなども建設予定。エリア全体が一体となり、多様な人や文化が行き交う次世代のターミナルを目指しています。さらなる変貌を遂げていく新宿の街を、VORTを起点に歩いてみませんか。

1日平均乗降客数世界一を誇る「新宿駅」
地名に関わる内藤家の屋敷跡に広がる「新宿御苑」とビル群
訪日客にも人気の「新宿ゴールデン街」
西口にそびえる「東京都庁舎」

[編集]株式会社ボルテックス ブランドマネジメント課
[制作協力]株式会社東洋経済新報社

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