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不動産投資は賃貸収入や売却益など安定した収入が得られる資産運用として注目している方は多いでしょう。しかし、成功させるには「目的の設定」が最重要ということは意外と知られていません。
不動産投資をする目的は老後への備えや家族への生命保険代わり、副収入の確保などが主流です。目的をはっきりとさせてから物件を選ばなければ、期待した結果が得られない場合もあるでしょう。
今回は不動産投資の目的に合わせた物件の選び方と注意点を解説します。
また、初心者におすすめの投資方法と合わせてご紹介しますので参考になりましたら幸いです。
1.不動産投資では目的の設定が重要
不動産投資を始める際に大切なのは目的を定めることです。不動産投資は選ぶ物件によって得られるメリットや収益のタイミングが大きく異なるため、投資前に目的を明確にしていないと正しい物件が選べずに、思うような成果が得られないこともあるでしょう。
例えば、老後に備えたいのにリスクの高い物件を選ぶと、損をして資金を減らしてしまう可能性があります。
あるいは、早くに収入源を必要としていたが、収益がでるまで時間がかかる物件を購入した場合、かえって損失が被ることもあるでしょう。
このように、目的に合わない物件を選んでしまうと、イメージどおりの資産形成を実現できなくなるため、不動産投資は目的の設定から始めることが重要なのです。
2.不動産投資の目的
不動産投資の目的とは具体的にはどのようなことでしょうか?いくつか例をご紹介します。
老後への備え
不動産投資は老後の備えとして活用できます。少子高齢化や年金減額のリスクを考え、30~40代のうちにリタイア後の生活資金対策として不動産投資を選ぶ人が増えています。定年後も安定した家賃収入が見込める、いざというときに売却できる資産があるという安心感を得られるでしょう。
今の収入を増やしたい
今の収入を増加させるという目的でも不動産投資を行えるでしょう。不動産の売却益や利回りをうまく活用すれば、ゆとりある生活のための副収入や数年後の結婚資金や教育費のための資産形成など、直近のライフプランに沿って収入を増やす手段となります。
※金融機関から融資を受けている額によっては、すぐの収益にならない場合があります。
生命保険代わり
ローン契約者が死亡や重度障害になった際、家族へ不動産による一定収入を残せるように「団体信用生命保険」を生命保険代わりにするケースもあります。3大疾病やがんに対応できるプランも登場し始めており、生命保険代わりとして注目されています。
3.不動産投資の目的を達成しやすい物件の特徴
不動産投資は物件によって収益が上がるタイミングや大きさ、リスクが変わります。投資目的に沿った物件を選びましょう。それぞれの目的に合った物件選びのポイントについて解説していきます。
老後への備え
老後の備えとするには、ハイリターンを狙うよりも安定性を重視する必要があります。20~30年の長期目線で安定した家賃収入を得られる物件を選びましょう。
<物件選びのポイント>
空室リスクが少なく、家賃相場が堅調な物件は安定した収入が見込めます。通勤に便利な好立地や都内の駅近ワンルームマンションなど好アクセスの物件は常に入居希望者が多い傾向にあります。
今の収入を増やしたい
収入増加を目指すなら高利回り物件や売却益が上がる物件に絞るとよいでしょう。
安価で購入し、運用後購入額以上で売り抜けられるなら高い利益を見込めます。
<物件選びのポイント>
築年数が古く、空室率が高い物件や再建築できないといった訳あり物件が狙い目です。道路建設など特定の事業用地としての需要がある物件も高く売り抜けられる可能性が高いでしょう。ただし、こういった物件は多額の修繕費の発生や買い手がつかないなどリスクが高いため、成功させるには知識と経験が求められます。
生命保険代わり
生命保険の役目を果たすには、民間金融機関の住宅ローンや団体信用生命保険加入制度がある物件を選ぶ必要があります。
<物件選びのポイント>
家族に安定した収入源を残すには、空室リスクが少なく、家賃相場が堅調な物件がよいでしょう。通勤に便利な好立地や需要が高い都内マンションなどもおすすめです。築年数が古い物件や訳あり物件は融資を受けにくく、死亡後の収益確保が難しいため、注意しましょう。
4.初心者におすすめの不動産とは
不動産投資は初めてで現物の不動産は価格のハードルが高いという方は下記がおすすめです。
- 不動産クラウドファンディング
- REIT(不動産投資信託)
- 不動産小口化商品です。
現物不動産への投資は取得費用が大きいうえに、成功させるには物件選びや運用に専門知識が求められます。初心者は、小さな出資額から始められる方法で不動産投資を学ぶとよいでしょう。
不動産クラウドファンディング
事業者が複数の投資家から集めた資金で不動産を取得・運用し、得られた賃貸料や不動産売買損益を分配する仕組みです。少額から投資できるため、分散投資でリスクを抑えた不動産投資が可能です。
REIT(不動産投資信託)
投資家から集めた資金を使って不動産を購入・運用し、その収益を投資家に分配する仕組みです。証券取引所で取引されるため、流動性が高く、少額から投資できる特徴があります。
不動産小口化商品
複数の投資家が共同で不動産を所有し、その収益を分配する仕組みです。これにより、少額から不動産投資が可能となり、リスクを分散することができます。
マンションや商業施設などさまざまな物件から投資先を選べるものもあるため、興味がある物件の動きや特徴を学ぶのにも適しています。
5.まとめ
不動産投資は物件によってリスクや収益がでるタイミングが異なるため、目的に合った物件を選ぶことが大切です。
老後の備えや生命保険代わりにするなら、好アクセスや人気の高い物件など安定性を重視した不動産を選ぶとよいでしょう。一方で、すぐに収入を増やしたいなら安く購入でき高く売り抜けるような物件だとハイリターンを狙えます。
ただし、不動産投資で成果をあげられる物件を選ぶのは、専門知識が求められる場合があります。まずは少額でできる不動産投資から始めて、物件の動きを学ぶとよいでしょう。
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