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革新的な開発手法でのDX支援で、IT業界の発展を目指すーVORT peopleー

目次

「VORT people」では、ボルテックスが提供するハイクオリティーなビジネス拠点「VORT」で活躍する人・企業をご紹介します。

IT 業界の多重下請け構造に異を唱え、顧客のDX 支援を通して業界の改革に取り組む株式会社情報戦略テクノロジー。日本のIT 業界が発展していくためには何が大切なのか。東京・恵比寿の本社を拠点に発信を続ける代表取締役社長の髙井淳氏にお話を伺いました。

お話を聞いた方

髙井 淳氏

株式会社情報戦略テクノロジー 代表取締役社長

1975年生まれ。法政大学を卒業後、東証1部(当時)の金融会社を経てピーシーワークス(現・ベイカレント・コンサルティング)に入社。2004年に年商1億円程度のソフトハウスに参画し、東京支社の立ち上げに従事。3年で同支社を年商10億円規模の組織へと飛躍させた。2009年に独立して情報戦略テクノロジーを創業。座右の銘は「give and give and give」で、人から求められる人間になることが重要だと話す。また、『論語』の教えに共感することが多いという。

企業のシステム開発内製を支援

日本がもっと豊かで強くなるために―。株式会社情報戦略テクノロジーは、この思いを旗印に大手企業のDX支援を手がける企業です。同社が提案するのは「0次DX」と称するシステムの内製。代表取締役社長の髙井淳氏は、日本のIT業界の構造には大きな問題があるといいます。

「私は以前、IT企業で営業職に就いていました。通常、企業がシステム開発を行うときは専門のIT企業に外注します。しかし、日本のIT業界は多重下請け構造になっていて、依頼された1次請け企業は要件定義を行い、それをもとに2次請け、3次請けに作業が委託されます。私は1次請けから3次請けまで経験しましたが、その中で感じたのは、多重下請けはムダが多く、優秀なエンジニアも育たないということ。こうしたあしき状況を変えるために、2009年に情報戦略テクノロジーを創業したのです」

そもそもシステム開発において要件定義自体がムダだという髙井氏。要件定義とは実装する内容や仕様を決めることで、システムを完成させるために欠かせない工程とされています。しかし、髙井氏は「ITシステムは完成しないもの」として開発を進めるべきだと話します。

「多重下請けという点でよく建設業界と同じように扱われますが、中身は大きく異なります。たとえばオフィスビルのような建築物は完成形が決まっているため要件定義が可能で、むしろ下請けに分業することで効率よく建てられる。しかし、ITシステムは事業を支えるものであり、ビジネスの状況によって必要な仕様が変わります。つまり、常に発展し続けなければならず、要件定義できるものではない。だからこそ0次システム開発による0次DXが重要なのです」

エンジニアの価値を高める仕組みづくり

「0次システム開発」とは、エンジニアが依頼先の企業に常駐するなどして、顧客とともに開発を進めていく手法です。ビジネスの状況変化による変更が必要な際、多重下請けの場合は要件定義の見直しから始めなければなりませんが、0次システム開発はその場で提案や相談をしながら対応できるため、迅速かつコストも大幅にカットできます。「一晩にして社内にシステム開発部門がつくれるようなもの」だと髙井氏。それには技術力の高い優秀なエンジニアが求められますが、彼らを育てるためにも構造改革は必要だと語ります。

「基本的に1次請けは要件をまとめるのが仕事なのでエンジニアはあまりいません。2次請けには多少いるものの、プロジェクト管理が主な仕事で、実際にプログラミングをするのは3次請けのエンジニアです。3次請けで足りない場合は4次請け、5次請けへと卸す。つまり、実作業をするエンジニアは部分的にしか関われないうえ、下層にいくほど仲介手数料を引かれてしまう。結果、能力が活かせず、優秀な人材は業界から去ってしまうのです」

そのため、情報戦略テクノロジーは提案から開発まで0次システム開発の業務全般を担える優秀なエンジニアを揃えています。

一方でプラットフォーム「White Box」も立ち上げて、高いスキルを持つエンジニアと企業とをマッチングする事業も推進しています。

「White Boxではエンジニアの能力が一目でわかるようにスキルシートを統一化しています。当社外のエンジニアも登録できる仕組みで、DX内製に取り組みたい企業はプロジェクトに最適なエンジニアを見つけることができる。体制を整えてエンジニアの価値を高めれば、IT業界により優秀な人材が集まるようになるはずです」

ITはもはや世の中に欠かせないもの。「だからこそ改革が必要であり、影響力のある企業にならなければならない」と髙井氏。ビットバレーと呼ばれる渋谷に隣接しながらも心地よさを感じるという恵比寿で、ITトップ企業と肩を並べられる売り上げ規模を目指します。

「恵比寿にきてから業績が伸びたんです。オフィスは会社の象徴なので立地や清潔感は大切だと思う。日本の幸せのために、ここを起点に発信し続けたいですね」

株式会社情報戦略テクノロジー
大手優良企業に特化した「0次DX」によるシステム内製支援事業
〒150-0011 東京都渋谷区東3-9-19 VORT恵比寿maxim8F
https://www.is-tech.co.jp/

広々とした待合スペース。事業に関連した書籍や雑誌も置かれている 
待合スペースのテーブルやイスの木材は、東日本大震災で発生した震災がれきを再利用したもの
エントランスに掲げられた企業ロゴ
会議室は片側の壁面全体がホワイトボードになっている仕様
各会議室には『論語』から引用された呼称がある

VORT恵比寿maxim

[所在地]東京都渋谷区東3-9-19
[最寄駅]JR各線「恵比寿」駅徒歩5分
[規 模]鉄骨鉄筋コンクリート造
地下1階付11階建
[総戸数]12戸
[築年月]1989年
(2017年9月撮影)

[編集]株式会社ボルテックス ブランドマネジメント課
[制作協力]株式会社東洋経済新報社

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