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長寿企業を支えるもの

長寿企業の多くが不動産賃貸業を営んでいるという事実

創業100年以上の長寿企業の調査では、「貸事務所業」が全業種・業態の中で最も長寿企業の数が多くなっています。同調査では、もともと本業とは別に 所有していた土地などを資産として貸し出して営業外利益を得ていた企業が、時代の経過とともに不動産賃貸業を本業としていったためと結論づけており、また近年はこうした不動産賃貸業が長寿企業に占める割合が増えているとしています。

本業以外で収益を上げている長寿企業

さらに調査によれば、長寿企業は売上高経常利益率、自己資本比率、売上高経常利益率に対する売上高営業利益率などの項目で、一般企業と比べて下記のような好結果を示しており、不動産(建物・土地)などの資産活用により本業以外でも利益を生み出していると結論しています。

不動産賃貸をサブビジネスにするメリットとは

長寿企業の財務面が明らかにしているように、本業以外で収益源を確保することは、事業全体を下支えするサブエンジンを持つことと同じです。したがって仮に本業というメインエンジンが不調に陥っても、サブエンジンとなる賃貸事業で乗り切ることが可能。100年続く長寿企業ともなれば、長い歴史の中で本業が立ちゆかなくなったり、ビジネスの在り方そのものを刷新したりする必要に迫られることもあるでしょう。そうしたピンチの際にサブエンジンを稼働できれば、新しいビジネスを軌道に乗せるまでの間、事業をしっかりと継続させられます。
もちろん、収益をもたらす第二の柱として、本業が好調なときは経営をより加速させる方向に働きます。