企業価値を高めるためにすべきこと
長寿企業にはブランドが存在し、その企業のらしさが明確になっています。しかし、どれほど優れたブランドであっても、その力を永続的に維持することは容易ではありません。そこでブランドを活かした経営、すなわちブランド経営から新たな戦略を加えたビジネスモデルが重要になります。
このページではボルテックスが長寿企業のビジネスモデルやブランドアイデンティティについて考察します。
伝統として変化させないこと
時代の変化によって事業内容・業態は変化していきますが、企業の長期的な繁栄を考える場合は“変化させないこと”も大切です。それが以下の6つであると考えます。
- 顧客第一主義
であること - 本業を重視した堅実な
経営をすること - 品質重視であること
- 製法を継承
していくこと - 従業員を考えた
経営をすること - 企業理念を
貫き通すこと
柔軟に変化させていくべきこと
変化させないことも重要ですが、同じことだけに固執しては事業の発展は望めません。そこで時代の半歩先を行くために柔軟に変化させていくべきこともあります。それが以下の4つです。
- お客様へ提供する
サービスや商品 - 販売チャネルや
広告戦略 - 本業の縮小に
備えた
新規事業への挑戦 - 伝統の解釈
製法やサービスを維持することで高い品質を守り、顧客の満足を得ること。同時に従業員の将来を考えた経営を長寿企業の多くが伝統的に守っています。しかし、それらの多くの企業は、常に同じ事業を行っているわけではなく、時代の変化に合わせて業態を変化させています。その柔軟さこそが経営を継続するヒントでもあります。
不動産賃貸をサブビジネスにするメリットとは
それぞれの企業には、大きくわけて「B to B」や「B to C」などのビジネスモデルがあり、それぞれに強みや個性があり、企業には“らしさ”があります。この企業らしさ、いわゆるブランドアイデンティティを確立することがブランディングの意味なのです。そこで重要なことは、現在の会社の立ち位置を理解し、中長期的なビジョンを明確にしていくことです。
ブランドが社内に浸透すれば育成や社内体制強化につながり、企業の意志として全員が同じ方向に進むことができます。また、社外に浸透すればブランド力が向上し、長寿企業のようなイメージが形成されます。これによってブランドの価値「ブランド・エクイティ」を高めることができます。しかし、ブランドはつくって終わりというわけではなく、継続していくことが重要なのです。