「100年企業」から学ぶ
発展の経営戦略

日本が世界一の長寿企業大国と呼ばれる理由、そしてそれぞれの企業が長期的な発展を見据えて掲げてきた経営戦略とは――。


「コア・コンピタンス経営」 という考え方
相次ぐ不況に負けることなく、長い歴史を築いてきた長寿企業は「コア・コンピタンス」を持っています。コア・コンピタンスとは、ハメル&プラハラードによって「顧客に特定の利益をもたらす、他社にはない企業内部に秘められた一連のスキルや技術の集合体である」と定義されています。 100年を超える長寿企業は、常に時代の一歩先を見据え、挑戦を続けてきました。市場の創造とイノベーションの創出こそ、長寿企業の経営戦力と言えるでしょう。企業独自の能力(コア・コンピタンス)を理解し、それを現在の商品やサービス以外にも生かし、顧客に新たなメリットを提供することで、長寿企業は「企業価値」と「事業継続性」を高めてきたのです。