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資産防衛手段としてのダイヤモンドの歴史。

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目次

ダイヤモンドは長い歴史の中で装飾品としてだけでなく、資産防衛手段としても愛されてきました。どのような経緯からダイヤモンドは資産防衛手段としても認識されるようになったのでしょうか。

本記事では人々がなぜダイヤモンドを資産として保有してきたのかについて、ご紹介します。

ダイヤモンドの歴史

ダイヤモンドは、紀元前4世紀にインドの河川で発見され、富裕層間での取引の道具の1つとして使用されていたと考えられています。ですが、ダイヤモンドを磨く技術がまだ発展しておらず、現在の「美しい輝きを持つ宝石」という認識は広がっていませんでした。

15世紀に入りダイヤモンドを磨く技術が発展したことによって、「美しい光を放つ装飾品」という認識が広がっていきました。そこからダイヤモンドが世界の宝石の頂点に登りつめたのは、20世紀に入ってからです。

20世紀に入り、南アフリカ共和国発祥のデビアス社が世界中のダイヤモンドをコントロールし、ダイヤモンド産業を拡大させたとされています。

また、ベルギーの数学者で宝石職人でもあったマルセル・トルコフスキーが発明したラウンドブリリアントカットが確立されたことで、ダイヤモンドは宝石界の地位を確立したともいわれています。

文明の発展とダイヤモンド産業の発展が結びつくことで、世界中の富裕層から価値のある宝石として、注目を集める存在となっていきました。

ユダヤ人とダイヤモンド

世界の中でもユダヤ人は資産防衛意識が強いといわれています。その理由として、20世紀にイスラエル建国までの数千年間、母国を持つことができず、時には捕囚となりながらも、たくましく生き延びてきたという歴史があるためです。

そんな歴史を持つユダヤ人は、ダイヤモンドを衣服の中に縫い付けるなど知恵を絞って隠し持ち、売ったり交換したりすることで、命の火を灯し続けたそうです。

また、世界的なダイヤモンド産業を作り出したデビアス社も、ユダヤ人系金融資本一家のロスチャイルド家から資金援助受けて設立しています。

ユダヤ人の歴史はダイヤモンドによって支えられてきたともいえるのではないでしょうか。

華僑とダイヤモンド

ASEAN諸国に多い華僑(中国籍を持ったまま海外に住んでいる人々)もダイヤモンドと関係性の深い人々です。

とくに資産防衛に対して、様々な工夫をしながら世界中にネットワークを張り巡らしてきたといえます。1970年代以前に華僑となった人々が多くの財閥の創業者となっているケースも少なくありません。

実際に、「おばあちゃんが孫一人一人にダイヤモンドを入れた小さな袋を残してくれていた」という話もあるほど、資産防衛に対する意識が高いです。

国を追われるような状況では、常識は通用せず、資産を没収されてしまうことや、資産事態が無価値になってしまうこともあり得ます。しかし、世界中のどこへでも持ち運びが容易で、資産として評価されるダイヤモンドを華僑は活用してきたと考えられます。

ダイヤモンドの希少性と流動性

世界で発掘されるダイヤモンドの年間生産量は、約25トン*¹といわれています。宝石として流通しているダイヤモンドは0.5トンほどしかないため、希少性によって価値が付けられています。

ダイヤモンドがこれほどまでに資産として評価された理由は、希少性だけでなく、流動性の高さも要因としてあります。ワインのように細かく分類・価値付けされていることで、ダイヤモンドは世界各国で取引できます。

ダイヤモンドはこの希少性と流動性の高さにより、世界中で価値が認められている資産の1つとなっています。

まとめ

ダイヤモンドは長い歴史の中で、多くの人々に愛されてきた宝石です。そして装飾品としてだけでなく、万が一の際の資産防衛術としての役割も果たしてきました。経済の先行き不透明な社会が続く現代において、歴史ある資産防衛術を採用することも手段の一つではないでしょうか。

*¹:USGS(アメリカ地質調査所)発表/2018年3月データより

記事監修:Shinwa Auction株式会社

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