過当競争に陥らない
自分だけの土俵をつくる
株式会社ユタカ 代表取締役
大西 日出機 様
平凡な道にこそ危険が潜む独自の
マーケットを切り拓く挑戦心が重要
通販サイト「たおる本舗」を運営し、カラフルなプリントや名入れのタオルをオーダーメイドで製造・販売するのが、香川県善通寺市に本社を置くユタカです。品質にこだわり、布印刷の歴史が深いヨーロッパから最新鋭の印刷機を導入。デザインから製版、印刷、仕上げ縫製、発送までを自社で一貫して手掛ける強みを活かし、1枚の注文から応じる「小ロット販売」と、最短でデザイン入稿の当日に発送可能な「超短納期」を実現しています。
ビジネスの本質を見極め、リスクがあっても挑戦していく大西社長。その着眼力の背景には、「平凡な道にこそ危険が潜んでいる」という独自の経営哲学があります。
「誰でも平凡な道を選びがちですが、そうして辿り着いた土俵には無数の参入者がいて、サバイバルゲームのような厳しい競争が待っています。逆に無謀に見えても、難しい道を歩んでその先に自分の力で土俵をつくれば、そこは敵のいない自分だけの土俵になる。この考えから、私は未知のことにも挑戦を続けてきました」
同社のもう1つの大きな特徴として、常に社員を大切にする経営姿勢が挙げられます。すべての社員が無償で利用できる社員食堂は、その一例です。福利厚生施設をつくっても、人によって利用度に差が出ます。毎日みんなに利用してもらえる社食こそ公平だと考え、2015年に開設。
地域の人々との関係を大切にしたいとの想いも込め、外部の業者を通さず、地元の農家からお米や朝採れ野菜を納入してもらうなど、食材にもこだわりました。
東京支店の社員のために
区分所有物件を購入
2019年5月にボルテックスより購入した東京・水道橋の区分所有物件も、東京支店のオフィス用として、社員のために購入したものでした。
「東京支店は、関東地区の受注窓口として重要な役割を担っていますが、社食を毎日利用できないので本社と同等の福利厚生を社員たちに享受してもらえなかった。今回、オフィスを購入したことで、私の東京支店に対する本気度が伝わり、社員のモチベーションが高まったようです。物件もとてもきれいで、支店社員全員が気に入ってくれ、購入して本当によかったです」
「ユタカはかねてより自社で印刷機械や縫製機械を備え一貫した内製化システムを敷いています。その結果コロナ禍において大きな打撃を受けたタオル業界の中でも被害は最小限に抑えられ、コロナ当初には地域貢献の一環として自社でマスクを縫製して地域の小学校や医療機関に寄付できました。苦しい時期でしたが、いまはコロナをチャンスと捉え、社員一同力を合わせて頑張っています」
お客様紹介
株式会社ユタカ 代表取締役
大西 日出機 様
事業内容
製造業 オリジナルタオル・Tシャツの製作、業務用タオルの製造卸販売、タオル類の輸入業、Web通信販売店「たおる本舗」「Tシャツ本舗」の運営
- 所在地
- 〒765-0021
香川県善通寺市下吉田町151 - URL
- https://yutaka-print.co.jp/
1943年生まれ。1977年に豊産業(現ユタカ)を創立。ネット通販サイト「たおる本舗」を立ち上げ、オリジナルタオル製作業界でトップクラスの企業に成長させた。斬新な発想が次々と湧き出てくる限り、何歳になってもリーダーとして会社に貢献し続けるべきとの持論から、「やり続ける」を座右の銘とする。趣味は旅行、ドライブ。