1.RPA導入の背景
当社では、送金明細書の作成業務において、締め切りの関係で作業期間が集中してしまい、通常のビジネスアワー内で作業を遂行する事が難しく、業務時間外での作業が余儀なくされる状態でした。そこで、データ入力等の業務を自動化する目的で、RPAの導入を決定致しました。本システムの導入により、RPAで作業可能な部分はロボットに代用させ、社員の労働時間の適正化を図ってまいります。また、人間による作業ではタイピングミス等のヒューマンエラーが起きるのを避ける事が難しいですが、RPAが作業を代行する事により正確性も格段に向上し、明細等の間違いの許されない作業もRPAに任せられると判断致しました。
2. RPA導入による効果
当社 収益管理部 アカウンティング課において、毎月の定期作業として送金明細書の作成等に多くの時間を費やしており、RPA導入により業務の自動化および効率化の可能性を模索しておりました。送金明細書の作成作業においては、中核的な業務の67.5%を自動化できるようになります。また、業務時間内外にRPAを動作させる事により、社員の業務時間の大幅な改善が期待できます。
3. RPA処理の内訳
1.送金明細書の作成・保存
送金明細書の作成・保存をi-SP(賃貸管理システム)で実施し、人手を介さなければならない作業を除き、通常の作業を自動化し、テスト環境において145時間かかっていた作業が約21時間での処理が可能となりました。
2.表紙の作成
確定処理済みの送金明細の表紙をi-SPからダウンロードし、人手を介さなければならない作業を除き、通常の作業を自動化し、短時間での処理が可能となりました。
今後、収益管理部 アカウンティング課でのRPA導入後のデータを検証し、他部署での導入も予定しております。
4. RPA(Robotic Process Automation)とは
RPAとは高性能な認知技術によって、データ入力やチェック業務等のホワイトカラー業務を支援し、且つ業務自動化・効率化を促すソフトウェアロボットです。
近年、世界中でRPAが急速に発展し、2016年7月の産学官連携を目的とした「社団法人RPA協会」の設立以来、日本でも導入企業が増加傾向にあります。人口の減少によって不安視されている、近い将来の労働力を確保する以上の効果が期待されています。

RPA導入前後のイメージ
5. UiPathの概要
UiPathは自動化作業において、人間主導/ロボット主導の双方を可能にする、業界随一の汎用性を誇るRPAソリューションです。
当社はUiPath社の開発・展開するRPAツールUiPathを社内に導入するにあたり、株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングより選任のコンサルタントに常駐していただき、当社のシステムに適した活用方法の提案および導入から検証までワンストップで行っていただいております。
今後も、テクノロジーを積極的に取り入れ、より多くのお客様の企業価値・事業継続性の向上をサポートさせていただき、次代の100年企業を一社でも多く創出できるようサービスの向上を図ってまいります。
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